院長が変わった?
2013年12月17日
私はこの9月下旬に大阪心斎橋でヘアピースを買った。
カツラは鳥越キャスターや筑紫キャスターの様なスタイルでシルバーではなく黒。
森進一風の髪型である。
患者さんは「院長が交代した」とか「若返った」とか巷の噂。
車の助手席に座ってて、あつらえたヘアピースを着用して車から降りると
二人の老婦人が「あれは誰?もしかしたら院長交代したの?」
それ程若返ったか。診療室の椅子に座り、前面の鏡越しに見ると
「やっぱり60歳台だなぁ」とためいき。
開業当日の夫婦2人の写真を大きく立てかけて、
その写真のバックには木村内科クリニックの表札の文字。
大きく白いライトで机上に輝かせ、前にはiPadを置き、右側には帽子がある。
右側の白い壁には、認定医と認定指導医の額が品良く飾ってある。
机の右側には京都府から補助金を受けたCR-レントゲンのブラウン管。
その前には循環器科の医師が主として愛用している聴診器が荒々しく置いてある。
とある患者さんは院長が変わったことよりも、
この診療室の「模様替えをしたのですか?先生」と。
12月を半ばでインフルエンザワクチンを注射しながら、
明日の往診の患者さんの名前をチェックする。
そうこうしているうちに6時がきて、
時計がその時刻をクラシックメロディとともに告げる。
何も変わっていない。院長は院長。
「やっぱり明日、往診の途中に本屋で週刊誌でも?」
「往診の途中に喫茶店でコーヒーでも?」
ほんの息抜きが毎日の活動源になる。
やっている事はこの1年何も変わっていない。