院長と大江山
2013年12月17日
院長の周りには大江山があり、
冬になれば12月中旬には雪が白く斑点状に散在する。
その山の緑は8月から11月下旬までにさまざまの色調に変化する。
11月中旬からはイエロー、オレンジ、褐色、さらに深い黄金色へと
その木々が山々の体色のごとく変化していく様は、時に都会で育った私には実に興味深い。
前立腺を患ってハルンパックを持ちながら運転手のAさんと
アメリカンスタイルの喫茶店から大江山の麓の双峰公園へ。
ロッジ内の掲示物を見て落ち葉をとり
「そうや。もう私の開業7年目。やっとこの地に足場が固まった」。
ロッジの外の木々も「もう冬場に備えろ!」と急に冷たい風が吹く。
その後、また再びしとしと振りだした雨。
Aさんと医師の医学生、大学院生、そして専門の医師へと育っていく学生の様子と
卒業試験のテーマに語り合った。Aさんにとってそれは苦労か?
Aさんは高校卒業後、大学の入学も親から許されずに働きに出た。
Aさんが運転手として実に良く私をサポートしてくれる。
しかしAさんにとって、そんな医師の話はどうでもよいのかもしれない。
はっと我に返った時にはクリニックに着いていた。