院長と阪神タイガース
2013年12月26日
私はもともと育ちが大阪で、阪神タイガースのファンである。
昔、小学校2年生の頃に父の医院でとっていたスポーツ新聞をいつも見ていた。
そのスポーツ新聞を子供ながらどきどきして愛読していた。
「昨日、阪神勝ったかなぁ?」と新聞にかじりついた。
「あっ!!また負けてる!!4対2で国鉄スワローズの勝ちや!」
「なんて事だろう、これで阪神3連敗。まったくいつまで阪神は負けるんやろうか!」
「これじゃ今シーズンも全く優勝はとても無理や!」
子供ごころにまるで自分の成績がオール3のような錯覚であった。
錯覚というよりもオール3以下の落胆ぶりだったことを覚えている。
64年間も生きてきて阪神はリーグ優勝たったの5回。
日本一はたったの1回。
これでは阪神に見切りをつけるのも当然。
この頃は開業医生活が忙しく、毎日の点数集計の日々と診療のミステイクが気になって、
とても阪神どころではない。
ややくずれた運転手のBさん。
「先生、スポーツ新聞で阪神の結果が気にならない?」と私に尋ねる。
私は「ぜんぜん」と。
事実この頃は阪神の結果について全く意識下には入らない。
全く気にしていないし、負けたといっても落胆はしない。
「もう私は阪神卒業や!!おめでとう!!!」
そう自分で自分の心にひそかにつぶやく今日この頃である。