院長と医学部入試
2014年01月21日
医学部入試は、はたして難しくなったのか?易しくなったのか?
私の入試時は、大阪市大医学部医学科60名が定員だった。
今は90名。しかし大学によっては、AO入試や地域枠入試もある。
市大医学部医学科は、私の当時、出来る受験生も、いわば出来の悪い医者そのものに傾倒した
一種の成り上がり者(失礼!!)も含まれていた。
よって入学者60名は、公立、国立、私立の各有名校に数名、まんべんなく入学していた。
つまり学校差よりは、個人の実力によるものが大きかった。
中にはせっかく医学部入学しても、東大に逃げたもの、また、市大ではがまんしきれずに
東大理三に入学したものもいた。
今は定員が90名。しかも各個人だいたい国立、私立の進学校のみで占めている。
つまり、作られた医大生。全く行き場を無くし、くずれ医師になってもおかしくない。
医学部の質の低下が叫ばれる今日、果たして本物の医師として世の中に通用する立派な医業研究スキルを持ちえるかというと疑問である。
団塊の世代の医師は、65歳に達するが、まだ健在で実力も充分あり、
まだまだ年金生活に入る程老いぼれてはいない。健康であれば、80歳まで。
我々の入試の厳しさは今の生徒には解らないはずだ。
ちなみに私は大阪市大医学部医学科を19番で現役合格している。